東京に出てきてもう丸二年になろうとしています
僕が旅立つ日、夜行バス停留所までの道のりを
母が車で運転してくれていて
なんとなくいつもよりしっとりした街並みの街灯が
印象的で今もこの映画を観て蘇ってきました
特に特別な会話なんてしてなくて
また帰るねも、行ってきますも
頑張ってくるねも、ありがとうも
これといって言わなかったし
親子の間の慣れだから
今更みたいな事も思ったんだけど
夜行バスの窓から外を見下ろした時に
母はいつもより
こっちを見上げて見つめ続けていたような
そんな居心地悪さの中に温い感情がありました
これは勝手な僕とレディバードの一致であり
人生の中の一選択に過ぎないものだけど
家族からの認められたさや、わかって欲しさ
そんな青さを捨てられずにいた気がします
そしてそれは捨てるものではないし
拾ってあげるものでもないのだと今は思います
簡単になんてなれる訳がないんですよね
しっかりとした命を育てるという事は
だから自分の答えとしてはしっかりと生きること
自分が自分を大切に育ててあげること
もうきっと恩返しはその先にあるということ
また強くなれる映画が、強くしてくれる映画が
この世界に羽ばたいたんだなぁと、
もう、ずっと。
ありがとうが羽を与えてくれるんです