えむえすぷらす

レディ・バードのえむえすぷらすのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.5
アメリカの地方の女子高校3年生の日常映画。
主人公は母親の判断で男子部、女子部に別れているカトリック系高校に通っている。とっても奇抜な発想の持ち主で嘘もついついついてしまう。母の希望(家計事情も絡む)に反して東海岸の大学進学の夢を抱いている。

母親は苦労していて娘と価値観は違うから衝突する。
父親はいい人だけどとある状況から妻からも主人公からも少し低く見られている。
養子の兄はガールフレンドと一緒に実家で同棲。決して仲は悪い訳じゃないけど近い訳でもない。

そういう主人公が日常の中でいろいろな出来事に出会い、別れ、そしてアメリカの高校らしくプロムと進行していく。

本作見ていて比較したのは「リズと青い鳥」だった。こちらは進路と才能と友情のすれ違いについて徹底的にミクロな視点で描きあげた傑作ですが、日常をギリギリまで切り落として校内の部活だけで成り立たせている。そういう違いで眺めると興味深かった。