KUJIRA

レディ・バードのKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・バード(2017年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

スイート17モンスターに似てる。つまり、合わない。超ワガママで自分勝手、周りを振り回して傷付けて。こう言うキャラを良しとするのが理解出来ない。良くないだろ。こんな奴が周りにいたら嫌だ。誰にでも部分部分こう言う要素があるとしても、これは災害レベル。このキャラを主役に据えられても、共感出来ないし終始違和感。
親友を乗り換えておいて、うまくいかなくなったからって、元の親友の所に行くのは都合が良過ぎる。あの子は一緒に居たら絶対楽しい。うまくいかなくなった理由も、金持ちだと嘘をついて近付いたからで、自業自得。自由奔放が度を越している。それがこの年頃のリアリティ?違うでしょ。
話の展開と言うか編集だろうか。日常を中途半端に切り取って、短いシーンを繋げていく手法は、うまくハマっていない。伏線でも無いし、成長の過程でもない。
最後はレディ バードが成長したのか改心したのか。自称のレディ バードを使わなくなる。親の有り難みが沁みた様子が感動的。この辺りの母親の雰囲気も良い。お母さんの手紙の内容に触れないのが、良いのかどうか。個人的には、モヤモヤするので知りたい。
演劇部か何かの先生が凄く良い。明るくてユーモアがあり、包容力がある。その後任のアメフト部から来たコーチもキャラが凄い。演劇の指示がアメフトのまま!チョークでガガーっと書くアツい作戦指示はニヤけてしまう。生徒が真面目にメモを取っているのが、また良い。それ以外のキャラは扱いが薄い。
シアーシャ ローナンが好きだから、出演作はなるべく観るようにしている。毎度、高い演技力を堪能出来るが、映画自体が面白くない事が多いのが残念でならない。出演作に恵まれないのか、彼女と感性が合わないのか。何と言っても、あの吸い込まれそうな瞳が良いのに、ムスっとしたキャラを演じるのは勿体無い。
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