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レディ・バードのmahのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
3.5
カリフォルニア州・サクラメントに住む高校生、クリスティン・マクファーソン(自称:レディ・バード)。
何かを達成したい、でも夢はない。そんな思春期真っただ中の拗らせまくった彼女と友人・恋人・家族、そして母との物語。

私も色々と拗らせていた身なので、母との関係も彼女の気持ちもよくわかる。基本的に仲はいいが、安定志向の母と、やりたいことをとにかくやりたい私との攻防を思い出して胸がちょっとざわつく。

シスターとの面談でのシーンが非常に印象的だった。
注意を払って見ることと、愛情は似ている。母がクリスティンに対する"注意を払う"こと、クリスティンがサクラメントに"注意を払って見る"こと。愛情の形は時に自分が求めるものではなくとも、愛情であることには変わりない。それを実感し、認めた時に初めて本当の意味での愛情へと変わる。


親子で見て欲しいと思うと同時に、自分が母になったら思い出したい作品。
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