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レディ・バードのumekoのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.1
母娘との関係がよく観察されて描かれていることと、女性になる三歩手前、17歳の少女のリアリティに、サクラメントの美しい街並みや反射した光がとても美しくて好みの映画でした。

シスターの台詞で、
『観察と愛情は同じ』とあったけど、観察とは対象と向き合うことであり、それは一つの愛情ではあるけれども、感じ取る能力と同時に肯定する能力がないと愛情には届かない。

実家暮らしから地元を離れ一人暮らしを経験し両親の有難さや、住んでいた街の素晴らしさに気づいたり、でもそれが上手く出来ないのが『家族』であり、憧れを抱いても現実は呆気なく終わってしまったり想像と全く違うのが『青春』であり、そうゆう関係性とリアルな感じがとても人間臭くて愛おしいなぁと思いました。
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