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レディ・バードのmarmeloのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.5
自分の出自が気に入らなくて、故郷も家族も名前も、自分にまつわるものすべてが恥ずかしいものとしか思えない、若くて未熟で突っぱった赤毛のレディ・バード。なんだか全て愛おしかったなあ。自分の気持ちに正直に生きようとすると友達関係が壊れたり、恋愛もうまくいかなかったり。ティーンエイジャーってこんなもの。最後までぐっと来っぱなしだった。

グレタ・ガーウィグ繋がりもあって「20th Century Woman」の雰囲気も漂ってきたし、なにより選曲がたまらなかった。アラニス・モリセットの曲も映画の中でとても新鮮に響いたし、旅立ちの時と母の心情がシンクロしたジョン・ハートフォードのThis Eve of Partingが素晴らしくてグッと来た。スコアを担当したジョン・ブライオンもいい仕事をしていて、グレタのリスナーとしてのセンスも大好きだなと改めて感じた次第。

しかしティモシー・シャラメの色気は凄いわ…。
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