ギルド

レディ・バードのギルドのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.0
進路について悩みながらも友達や家族や恋愛で四苦八苦する青春ドラマ映画。ストーリーはありきたりだけど、キャラクターの描き方が素晴らしく演技も楽しそうで見心地の良い作品でした。

 シアーシャ・ローナン演じるレディ・バードの大人へ認めてもらおうと頑張ったり時には反発してしまう夢のある真面目な姿、その反面には口悪かったり少し下品だったりダサかったりと人間味があってちゃんと高校生してるのが一番の見どころだと思う。レディ・バードに限らず、彼女の周りの親友・家族が内包している悩みでつい反発してしまったり、苦しみ打ち解けられていく姿を丁寧に映していてみんな演技が素晴らしいなと思った。ジュリー演じるビーニー・フェルドスタインは交流・反発・打ち解け合う姿から絆を感じ取れたし、母演じるローリー・メトカーフの表向きは反発しているけど、本当は娘のことを本気で考える繊細な演技はリアルで良いです。
 
 個人的に好きなシーンはミュージカルでオーディション・練習・本番・打ち上げをするシーンの中で監督役のスティーヴン・ヘンダーソンの演技が凄く楽しそうで癒されました(笑)

 全体的にストーリーよりもキャラクターの描き方が人間味があって心温まる作品です。そんな感じを抱いた作品だとフロリダ・プロジェクトを思い浮かべるけど、あっちよりもキャラクターのことが理解できるし好きになれたので見心地の良さはこちらの方が良いなと思いました。
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