レディ・バードのhannahのネタバレレビュー・内容・結末

物語としては面白い。邦画好きとしてはこれくらい普通の日常を描いている映画は淡々としているが見てて飽きない楽しさも感じる。
主人公レディバードに自分を重ねて見てしまうといったコメントが多かったが、それにびっくり。上記で述べたように普通の日常ではあるが、主人公は余りにも自分勝手で、その母親も我が強すぎる。彼氏がいるのに別の男の子に興味を持ったり(結果彼氏がゲイと知りその男の子に乗り換えるだけだから悪くはないんだけど)親友よりも新しくできたイケてる友達と仲良くしたり、母親に悪態ついて困らせてばかりだったり、、そんな主人公に私は何の共感も出来なかった。母親も、素直になれないけど娘を愛しているお母さん、という風に見せたいんだろうけど、あんな母親は娘よりも自分が大事な母親だと思う。娘を心から愛している母というものは、ああいう風にはならない。もっと母と娘という関係性について勉強してから映画を作ってほしかったと思うほどに、そこが残念だった。しかもこの映画はレディバードの葛藤や成長も描いてはいるが、それよりも我の強い母と娘の関係を一番に描きたかったように思うから、余計に残念だった。