Automne

レディ・バードのAutomneのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

こういうものを観ると、アメリカの高校生に憧れるし、こんな青春でありたかったというノスタルジアとともに、若さ故の過ち、あの頃こんな考えだったからこうなって、そうなってしまうよね、というような誰しもが思ったことのある共通の痛みを映像にして提示しているのが素晴らしい。
色彩が豊かで、好きな男の子の名前を書いていたピンクの壁を、大学に旅立つのに白く塗り替える演出とか、お母様が一生懸命書いていた黄色の手紙はぐちゃぐちゃな状態でゴミ箱から取り出されるとか、娘を空港で見送るのに強がってしまって出発ロビー行かない、けど、途中で思い返して走ってたどり着こうとするけれど、もう出発したあとだとか。普遍的だけれど誰にも伝えたことがなくて、個人個人が心にしまっているであろう、在りし日のクヨクヨとした想いとか、そういうものをひっそりと想い出させてくれる、そういう意味で端正で美しい青春映画でございました。NYに行きたいです。
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