レディ・バードの作品情報・感想・評価

レディ・バード2017年製作の映画)

Lady Bird

上映日:2018年06月01日

製作国:

上映時間:93分

4.0

あらすじ

「レディ・バード」に投稿された感想・評価

なつき

なつきの感想・評価

4.0
思春期の子供の日常と成長を丁寧に描いてる感じがした。父親と母親のタイプの違う愛し方というかこの家庭は母親の方が愛情を素直に子供に示せないパターン。空港のシーンなんかそれがよく現れてて父親がちゃんとそれをフォローしてるのがまた良い。今までぼんやりとした理由でよく思えなかった相手もふとした事きっかけで近づけるようになったり、心を許せる友達の大事さに気付けたり、離れて理解出来る親からの愛情と親への愛情があったり。決して哀しいお話でも無いんだけど涙じわっと来る作品でした。数年後の大人になった彼女
の姿が見たい。


君の名前〜のティモシーシャラメも出てたけど顔に似合わぬなかなかのクズっぷりでそこは笑った。
vary

varyの感想・評価

3.4
最初はアメリカの数館だけでの公開だったが、口コミにより来場者数がのび、アメリカ全土で公開されました。日本でも、今年の夏に公開されていたみたいですね。

最新のドラマ映画。
ドラマ映画というのはその時代の世界と社会を映し出すような気がします。

この作品もそうだと思います。テーマも現代社会を反映しながら、不変の家族、親子というメッセージを伝えています。

今日見ていくのは、ストーリーストラクチャーの一つ、映画の中でどれだけの年月が経つのかということです。そして、誰の目線で話が伝えられるのかということ。

この作品は、一人の西海岸に住む女子高校生が、東海岸にある大学に行くことを夢見て、高校生活を送るというものです。
厳密には示されませんが、おそらく映画の中で経過する時間は、1年から2年。そして、ストーリーは主人公レディー・バードの生活とともに進んでいきます。

1、2年のストーリーを2時間弱の映画で描こうとするならば、単純な計算でもかなりスピーディーに物事が進んでいかなければならないことはわかりますよね。しかも、高校生という多感な時期。いろんな出来事が次々にやってきます。
「それから1年後」みたいなことやっちゃうと、「いや、その1年なんもなかったん?」みたいになっちゃいますよね。まして「それから10年後 (Cut to 10 years later)」なんて。
つまり、親子のドラマで最も失敗しやすいところは、ペース。序盤グダグダいきすぎちゃって、後半駆け足みたいになっちゃったり、前半全然語られなくて、後半にたどり着く頃には、もう視聴者の瞼は閉じてしまっていたり、目線はスクリーンよりも断然小さな手元のスクリーンに行っていたり。

この作品ではどうだったでしょう?
結果、最後まで映画の世界に入って行くことができました!
でも、問題は「どういう方法でペースやリズムを作り上げたのか。」ということですよね。

そこでキーになってくるのが、誰の目線で物語が進んで行くのかということ。
今回は、先ほども述べましたが、主人公の女子高生レディー・バードの目線で進んでいきます。

みなさん高校時代を思い出して見てください。

いろんな思い出があると思います。10代のうちはまだ初めてのことがたくさんあって、さらには親元からも少しずつ離れていき、自由にできることも増えていく。それゆえ、いろんな色の断片的な思い出がたくさん蘇ってくるものですよね。まるで別の自分みたいに。今の自分では考えられないような行動を取っていたり、今では大っ嫌いな人と付き合っていたり、今では大好きな人のことを当時は心から嫌っていたり。

そういった、1日寝たらころっと忘れてしまうような、新鮮かつ大胆な出来事がたくさんあるのが高校時代。感情の起伏の幅は、今では到底キャパに耐えられないようなものも。

この作品レディー・バードはこの、起伏の激しい断片的かつ刺激的な高校生活を彼女の目線で描くことで、映画のリズム、ペースを作っています。
たわいもないゴシップを友達と話し、一目惚れをした人と付き合い、親友と喧嘩し、ちょっと羽目を外しちゃったり、時には自分に嘘をついてまでステータスにこだわる。
このような、飛び飛びながらも確実に彼女の人生に足跡を残していく出来事が、テンポよく駆け抜けて行く構成になっています。それゆえ、レディー・バードに自分を当てはめることができ、ときには理想の自分をそこに照らし合わせることもありました。

毎回言うように、キャラクターを信じられるかが映画の中心。

リズム、ペースを我々の思い出のリズムと一致させることで、少し現実離れした映画の世界へ私たち視聴者が足を踏み入れる後押しをしてくれるんですね。

そこに、高校生とは時間の流れの違う親の感情が交差してくることでドラマが生まれます。そこは是非、実際に作品をみて涙を流してください。

リズムやテンポというのは、映画が持つ一つの特徴ですよね。小説は自分のペースで読むことができるから、リズムは読者次第。しかし、映画は視聴者のリズムを支配しないといけない。感情を操作すると言われますが、自分のペースじゃないからこそ、超現実的な体験、つまり映画体験をすることができるんです。

次回のグレタ・ガーウィグ監督 (Greta Gerwig)の作品がとても楽しみです!

ここからレビュー

率直な感想を言うと、少し残念でしたね。

いくつかその理由を挙げるとしたら、

途中までLady Birdの目線で進んでた物語が、一番最後の後半で急に母親に移る。それがとても興ざめで、そこをシンプルに母親の表情をうつしてしまうと、急にキャラクターアークが狂ってしまう。そこは、Lady Bird目線を保ったまま、別の手段(手紙だったり、それまでの思い出を思い起こさせるような何か)で母親の感情を察するような構成にして欲しかった。それを待ち望んでいたばかりに、やってはいけないことをされたようで、ほんとにがっかりしました。

もうひとつは、落ち着く場所がなかったというところ。これは本当に好みかもしれませんが、2、3箇所叙述的なメタファー的な抽象的映像でリズムを一旦落ち着かせるところがあっても良かったんじゃないかと思います。
最初は、面白い編集するじゃんと思ったんですが、それが一辺倒すぎて、疲れちゃいました。
Xavier Dolanに代表されるような抽象的表現は視聴者に考えさせる時間を与えるし、同時にキャラクターが思いを巡らせる時間にもなると思います。それを出来事の間に噛ませることで、 少し視聴者とキャラクターとの距離を取らせて、視聴者がもっとキャラクターのことを知りたいと思うように仕掛けることができる。それによって、クライマックスの感情の幅がさらに大きくなる。
さらには視聴者のバックグラウンドによって受け取るものもそれによって幅広くなるし、ドラマが最高潮に向かう階段を作ってくれるような感覚。

やはり、映画には視聴者を考えさせるスペースが必要。それは必ずキャラクターと関係していて、それをどうやって作るかはそれぞれだが、他のキャラクターで作るのか、フレームの中で作り上げるのか、どうにかして作ることで、さらに映画に前のめりになることができるんじゃないかなと思います。

この映画にはそれが欠けていた気がします。

ただ、赤毛の使い方はとてもスムーズで、最後の最後になるまで気づきませんでした!それはなんだか見落としていたことがショックで、もう一回見たら別の発見があるんだろうなっておもいます。

次回作に期待。
zizi

ziziの感想・評価

4.0
自分の嫌いなこと、やりたくないことははっきりわかってるのに、じゃあ何がやりたいの?といざ聞かれると答えはパッと出てこなくて、それで周りに「あなたはまだ子供、態度でかいわりに何も考えてない」って言われる/思われる感じのもどかしさが自分と重なって笑っちゃう。
衝動的なとことか、ちょっと悪ぶる感じとか。

レディバードは大学前のお話(救いはいくらでもある)だけど、大学後で20歳も数年前にすぎて彼女とまったく同じ状態のわたしはどうしたらいいんだろうか。笑笑

でも、こんな時期って、誰にでも、いつでも起こりうるし、地球上に悟った人以外で悩んでない人間なんているのだろーか。

テンポよくてさらっと観れて、ふふっと笑えて、わたしの背中を少し押してくれる映画でした。同い年なので推しているシアーシャローナン、万歳。
shiitarosu

shiitarosuの感想・評価

3.9
眩しい。
よっこ

よっこの感想・評価

5.0
もう…わかる!
女性にゎ共感出来るヶ所多いんじゃないかな?笑
ティモシーシャラメが嫌な役なんだけど…イケメンだから許せる!
kou

kouの感想・評価

4.0
痛々しい10代のころの記憶がこの映画を見て思い起こされる。自らをレディバードと名乗る主人公の輝いていながらも痛々しい青春を描いた作品だった。そして何よりも母親と娘の話だった。

母と娘は常に衝突を繰り返す。それは特に進路のことで。どうしても町を離れたいと思う主人公と地元の大学へ進ませようとする母親、レディバードは母親に隠れて町を出る方法を探す。レディバードは、将来と家族と恋人と友情の間で悩み、行動していく。その姿を見ると決して美しい事だけではなかった青春を思い出させる。しかし、それこそ、とても愛おしくもあるのだ。そんな日々をテンポよく、ユーモアたっぷりに描いている。

この映画を見て1つ思ったのは成長と行動の範囲は比例するという事だ。子供のころ、家の中でしかなかった世界は成長につれ少しずつ範囲を広げる。自転車に乗れるようになれば隣町まで、電車に乗れるようになれば隣の県まで。運転免許をとればどこまででも行ける。それは「自らの生まれ育った町を離れることもできる」、という事である。映画のラスト、涙なくしてみることができない。レディバードが手紙を読んでいるとき、彼女が見る景色は何か。彼女の確かな成長と、それ故のラストにどうしても泣けてしまう。自分が歩んできた道と、そして人生と。遠くにある故郷と、観ている人の共感を確かに呼ぶ傑作だと思う。


大人も正しくなくて自分も正しくないし
この気持ちだいじ
if

ifの感想・評価

3.8
ティモシー目当てで観に行ったけどいい作品だった。
こんなに尖った青春を送ったわけじゃないけど、カースト上位の女の子の「私は子供産んで地元で暮らしたいんだ〜」的な発言がすごいリアルだなあと思ったり、スカした男の子を好きになったり、お母さんとの関係だったり…ところどころ共感できた。
りお

りおの感想・評価

3.0
アメリカの青春映画ってそのベースだけで言葉に出来ない良さってある。
これも然り。
誰しもが通ってきたハイティーン世代。
当時の言動を若気の至りだとか黒歴史だとかいう表現で大人になって恥ずかしく感じる瞬間、誰もが経験済み。
それを爽やかに鮮やかに描くのが本作。
オープニングから衝撃。
車内での母娘ゲンカの末、運転中の車から突如ダイブする娘。
パンクや。
これは青春パンク映画や。
窮屈な田舎町のこれまた窮屈なカトリック系の女子校に通う17歳の主人公は、親のつけてくれた名前ではなく自らを「レディ・バード」と名乗り、周囲にそう呼ばせていた。
退屈な学校生活に辟易し日常的に問題行動を起こす彼女に周囲は手を焼く。
特に母親・マリオンは思春期の娘との接し方に悩んでいた。
レディ・バードは高校生活最後の一年に刺激を求めて奔走する。
親友、新しい友人、ボーイフレンド、そして家族・・・
果たしてどんな冒険が待ち受けているのか?
最後の空港のシーンはたまらない。
そしてレディ・バードとマリオンの関係を静かに見守る父親の距離感がすごくいい。
鑑賞後は優しい気持ちになれます。
Nagisa

Nagisaの感想・評価

3.7
痛々しい笑 けどいい青春時代。かっこよかった。レディーバード。
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