レディ・バードの作品情報・感想・評価 - 199ページ目

レディ・バード2017年製作の映画)

Lady Bird

上映日:2018年06月01日

製作国:

上映時間:93分

あらすじ

2002 年、カリフォルニア州サクラメント。閉塞感溢れる片田舎のカトリック系高校から、大都会ニューヨークへの大学進学を夢見るクリスティン(自称“レディ・バード”)。高校生最後の 1 年、友達や彼氏や家族について、そして自分の将来について、悩める17 歳の少女の揺れ動く心情を瑞々しくユーモアたっぷりに描いた超話題作!

「レディ・バード」に投稿された感想・評価

高3の微妙な時期思い出した。
母さんとの喧嘩とか、あーワシもこんなこと言ったわ〜みたいな。
主人公のレディバードと友人とかの掛け合いは面白いからずっと笑ってられんだけど、いきなり泣かせてくるんだよ!!!そういう演出がうまかった。

ボーイフレンドたちも魅力的!あのティモシーだぜ?!??

脚本グレタ・ガーヴィクの監督作「フランシス・ハ」に繋がってるな、ともおもった。"名前"で終わるとことか似てる。
つぐみ

つぐみの感想・評価

4.2
オープニングクレジットのMUSIC BY JON BRIONで胸がいっぱいに。
(説明するほどのことでもないが説明しておくとジョン・ブライオンはPTA監督作品やみんな大好きエターナルサンシャインのサントラなどを手がけた2000年代の名匠です、私が世界一好きなフィオナ・アップルの共同Pでもあります!)


可愛くて愛おしくて全編ニコニコしながら見てた。
見た後娘に会いたくなって、あと10年くらいしたら娘とたくさんケンカしようと決めた。

想ってるなら叱咤ばかりせずにちゃんと気持ちを伝えなきゃダメだよ、ってお母さんに対して言いたくなっちゃうけど、主に経済的な理由で家庭がグラグラしてる中、大黒柱にされてしかも夜勤もあるし、自意識過剰な娘が「レディバードって呼んでよ」とか言ったらうるせえなって思うし、大事なこと話してるのに無職の旦那がソリティアしてたら(でもパパ可愛い)イライラするのもやむなし。
黙って見守るだけが本領じゃなくて、親だって人間なんだってことは分かってもらいたいよね。

くすぶってる割には次々彼氏ができたりミュージカルに出たりちゃっかり青春もしてるクリスティン、真っ直ぐ生きてて痛くなんてない。制服の時に変なアクセサリーつけちゃうのとかなんか分かるし。
てかすごい名門校ってわけじゃないのに制服ってのがすごく新鮮。ギャルはやっぱりミニスカにするんだね笑

彼氏の2人は今年の二大映画の主要人物という旬なキャスティングもあるけど、パティケイクの子も出ててびっくり。
また高校生のくせに煙草ふかして書き物してるアンニュイなティミー(だけどクソメン…そして早漏)は相変わらず100点です!!!!
erk

erkの感想・評価

4.2
文化が溢れててきらきらしている都会へ仲間入りしたい。自分でもよく分からなくて特に理由はないんだけど、幸せになれないのが悲しくて涙が出る。すぐ背伸びしちゃうけど、結局はたくさん食べて大口開けて笑う時間が一番楽しい。ダサい地元も嫌いじゃない。プロムへ行く場面の美しさに感涙。現実には王子様なんていないのだ。
背骨

背骨の感想・評価

4.1
レディバードの恋と友情と過酷な受験戦争を戦う超ハイテンポで濃密な高校三年生としての1年間。

彼女は両親がつけてくれた名前が気に入らなくて、自分で勝手に「レディバード」って名乗っちゃう、ちょっと痛い子笑。

生まれ育ったサクラメントの街がどうしても好きになれなくて、両親ともなんとなくソリが合わないから、憧れていた都会の大学へ出て行こうとするけど、あんまりお勉強が得意じゃないレディバード。

この年頃の時に「自分が何者かわからなくて不安」なのは誰にでもあることだし、そんな中でも、親や学校や常識や社会システムに嘘と毒舌で楯突きながら、「自分とはなんぞや」を模索する彼女に笑っちゃいながらも胸熱。

あれは彼女なりに恋に友情に自分の進路に一生懸命向き合ってる姿だし、そんなレディバードが愛おしかった。

やがて破天荒に振舞っていたレディバードにも自分を振り返る時がやってくる。その時、初めて見えてくる今まで見えていなかったもの。

彼女が「レディバード」の名前を捨てる時、彼女の中に起きた「世の中の見方が180度変わるような変化」にあの頃の自分を思い出してグッときた。

実家を出たことがある人ならきっと共感出来ちゃうやつです、この映画は。

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とんでもない情報量とエピソードを盛り盛りに詰め込んだ超ハイテンポ編集。

これがレディ・バードの無茶苦茶な言動と相まってスンゴイ心地良い。

6時間分のシナリオを94分にまとめた作りが、この映画の比類ないスタイルを作り上げていて、そこも大きな見どころです。
ツ

ツの感想・評価

4.8

【観客の様々な感情を揺れ動かす映画】

公開開始日に鑑賞。

特に大きな起伏もなく、平坦と続いていく話なのに、なんだかずっと観ていられる、不思議な魅力を持つ作品。

登場人物たちはみんなそれぞれキャラクターがしっかりと個性があり、観ているうちに主人公はもちろん、その家族や友達、みんなが愛しく思える。

「青春」というものを、「レディ・バード」といつも名乗る、ちょっと変わった主人公の視点の物語なのに、観ているうちについつい「あぁ、この気持ちすごく分かるー」と自分さえも小っ恥ずかしくなるような可愛い映画。

親友との絆、家族とのすれ違い、初恋、失恋、初めてのセックス、理由の分からない心のモヤモヤ、何処か遠くへ逃げたい気持ち。
人ははいつまでも果てない渇きを持てながらも、最後は帰る場所の大切さに気付いた時に初めて本当の自分が見える。

ユーモアも豊かで、観客みんながクスッとするシーンも多かった。
そして最後は涙もあり、こんなに笑って泣いて優しい気持ちになれる映画は久しぶりだった。

個性が強く、西洋的過ぎてかつ起伏が特にないが故に好みの別れる作品だと思うから評価は4.8にしたが、個人的には5。
作品とリンク出来た時とてつもなく良いものに出会えたと思ってもらえるはず。


あなたは自分の名前が好きですか?
みゆき

みゆきの感想・評価

3.5
主人公超可愛いし面白いし、家族も素敵。そしてまたティモシー・シャラメ、超いい…。
教室のなかでは淡々と大人しく、「えーっとハイハイあの子ね」という地味でも派手でもない絶妙なバランスの存在感でいつもそこにいて、クラスメイトの動向や見える景色をメモでも取るかのようにジーッと観察しながら、日々を過ごしているだけに見えて、時々、周囲をカオスに陥れる破壊力(嘘がつけない天真爛漫な性格)を発揮しながらも、根っこにあるユーモアやギャグのセンスは忘れない、友達思いで家族大好きな繊細で心優しい女子クリスティン(シアーシャ・ローナン)もとい、グレタ・ガーウィグ。

普段はぱっと見、物静かを装っていて、喋ってみたら実はめちゃくちゃ面白い女子、大ッッッ好きです。

「Bプラス」

テストの成績も人生の満足度も、それぐらいが丁度いい。

学校の先生って何故あんなに面白い人が多いのか、不思議なんだ。

あの時の先生は、今でも元気でいるのかな。

p.s.

TOHOシネマズのホットサンドが美味しくて、なんか気が散った。
eigajikou

eigajikouの感想・評価

4.5
普段は「共感」なんて映画の評価には全く関係なくむしろそこで評価してる感想などは読みたくないと思っている。敢えて娘目線、母親目線両方で“共感"出来たと書いておく。普遍性のあるドラマ。
ティモシー・シャラメは人気のあの映画よりこっちの役の方が似合ってるし上手い。
Hiraicha

Hiraichaの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

母と同性の親友に焦点を当てた青春映画。
主人公の少女は将来で悩んだり、恋愛面に少し夢見がちだったり、家庭の事情で母親とぶつかったりと昔は自分もそうだったなと思いながら映画を観ていました。

思春期の頃、大人びて居ながらも、どこか”自分は特別な人間”なんだと思った事はないでしょうか?
そんな特別な”今の自分と違う人間”になる為に、主人公クリスティンは自分に”レディ・バード”と名前を授け、家族や学校のみんなにそう呼ばせようとします。

親友のジュリーとかなり下品な下ネタを話しながら、特別な自分になろうとクリスティンは色々なことに挑戦します。演劇をやったり親友と離れてイケてる不良の子達とつるんだり。初めてのセックスは特別なものじゃないんだと知り泣いてしまいます。結局は不良とつるむのはやめ、一番大好きな親友と女二人でプロムに行く。クリスティンがジュリーにプロムへ誘うシーンと橋での会話はとても輝いていて眩しいくらいにロマンチックでした。
その後ろで流れる「Crash into Me」は本当に最高で、歌詞を見て思わず涙が出そうになりました。

そして、父親の仕事は不景気で不安定、その為母親はずっと働き詰め、兄と兄の彼女は大学を卒業するも就職出来ずにアルバイト。そんな家族を見てクリスティンは憧れでもあるNYの大学へ行きたい母に言います。
きっとそんな状況からレディ・バードは逃げ出したかったのでしょう。その唯一の方法が大学へ進学する事だったのだと思います。
ですが、母親のマリオンは学費のこともあるし、断固として地元の大学へと反対します。語られてはいませんが、当時9・11テロのニュースが大きく報道されまだ不安が残るNYへ娘一人行かせるのは心配していたように思えました。

自我が強い娘と母親。
母は娘の事が心配でついつい注意をし過ぎて、口論になる。
娘はただ母親から一言褒めて欲しいだけなのに。
映画中「ママは私の事が嫌いなの?」「私はあなたに最高な自分になって欲しいの」というシーンがあります。
その返しにクリスティンは「今の私が最高の状態なら?」と答え、その瞬間自分も高校生の頃は親にそんな事を思っていたなと思い出しました。
母親は自分と一番近い人間です。だから近ければ近いほど反発し合う。
この映画の二人も似た者同士だから距離が近くて、すぐ言い合いになってしまう。
ですが、いつかは親の愛を身を以て知る時が来ます。
クリスティンの場合、それが都会の大学へ進学した時。
そして、あんなに出て行きたかった田舎がとてもキラキラと輝いていて、最高に綺麗で思い出と愛に溢れた街だと知るのです。
レディ・バードという名前をやめ、親からもらった名前で生きていく。
最後のシーンは心が暖かかくなる、とても素晴らしいシーンでした。


女の子の青春映画は素敵な男の子が出てきてそれメインで話が進んでいく。
でも現実はそうではない。
監督の言葉に確かにと思わされ、悩める思春期の少女を瑞々しく描いてくれた素敵な青春映画でした。
imnr

imnrの感想・評価

4.5
素直になれないのには、お互いそれなりの理由が一緒に暮らしてきた中で出来上がってしまうんだけれども、それでも、幾つになっても自分は娘で、お母さんはお母さんなんだと、年齢を重ねて少しは気が練れている頃に観るのがどストライクな、母娘関係を振り返りながら再確認する作品だった。
いつか主人公の様に気持ちを伝えられたらと思いました。

家庭環境も学校生活の風景も違うし、家族に対して言いたい放題では無いし、男や性の話なんか絶対親にしないけど笑、彼女と自分が確かに重なる。
母親に完全無視されるシーンなんて、スーパーで「お母さんもう知らないからね!」ってプチ置き去りにされた子供の様に泣きじゃくってしまった笑
小さい時の、母親にくっついていた頃を思い出すのだ。

鑑賞後に入ったトイレの鏡には、泣き過ぎてジョージ秋山のアシュラ状態の化物が写っていたが、明日は更にうる星やつらの錯乱坊に進化している事だろう笑