このレビューはネタバレを含みます
クリスチャン・デュゲイ監督が『シンデレラ』を戦後のイタリアに移して描いた恋愛ドラマ作品ということで。印象としては、オーロラを演じたヴァネッサ・ヘスラーはとても魅力的で心惹かれるものを強く感じましたし、クーパーを演じたルース・マリア・クビチェックやイレーネを演じたナタリア・ヴォルナー、ロモロを演じたフランク・クルデーレなどといったキャスト陣もまた個性的で目に残る確かなものがある。彼女らが織り成すユニークな掛け合いは単純に面白かったですし、キャストに関しては申し分ないですね。本当に良かった。そして、戦後のイタリアを舞台に描かれる、オーロラを軸としたラブストーリーは見応えがありとても良かったですし、何よりも時代背景や舞台が違えど、映し出されるものは『シンデレラ』そのもの。余計な演出や腑に落ちない解釈などなく、それでいて真新しさもあり全く飽きさせない魅力が散りばめられている。思わず"なるほど"と頷いてしまいました。暇つぶし程度に視聴をはじめた本作だが、十分すぎるほど最後まで楽しませてもらいました。後篇にも期待ですね。素晴らしい作品でした。