これは面白い！
ハチャメチャな世界を観る映画。
異母兄弟が実の父母を探す物語。
父親が亡くなり、遺されたビデオテープに出生の秘密が…。
出自の謎を解くために異母兄弟が向かった先には、やはり異母兄弟がいます。
この兄弟たちが、ちょっと変わった人たちで、それぞれが偏った習性を持っています。その設定が面白いです。そして、ほぼ全員の共通点が乱暴者だというところで、しかも手加減皆無。そんなに思いっきり殴ったら死んじゃうよお、と心配になるほどやっちゃいます。その清々しさといったら。武器も必ず何かのはく製だったりして、なんとも言えない可笑しさが。僕の中で眠っていた未開の笑いツボを開発された快感を味わいました。
この映画、何が良かったのかというと、映像、美術そして音楽がいいんですよ。内容はハチャメチャなのに、いろいろなところにこだわりが感じられます。少なくとも僕のセンスにはドハマりでした。
日本未公開の北欧映画を集めたノーザンライツフェスティバルにて。最終日にやっと1本観られました。もっと観たかったのですが、いろいろあってこの1本だけ。超満員で、子供の頃観た『銀河鉄道999』以来の立ち見をしました。
これ、日本で公開したらヒットするんじゃないかなあ。僕のセンスは当てにならないからダメか。
それにしても立ち見って案外いいものですね。満員の窮屈な席に座って観るより、かなり開放的。疲れたら、モモ裏伸ばしたりできますし。立ち見してまで観ている俺って、なんて映画好きなんだろうと、自分にウットリできますし。
