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四月は君の嘘のMKのレビュー・感想・評価

四月は君の嘘(2016年製作の映画)
3.5
こういう映画って、十代の希望と、大人の後悔がつまってるんだって今実感した。
十代のうちにこんな恋愛をする人が沢山いた方がいいよね。

んでもって自分の青春はこんなに輝いてなかったからタラレバで想いを重ねてるのかな。


多分、女性には理解されないけど、劇中の言葉どおり、図らずも女性の何気ない一言が男子を勇気付けてくれる。

スピッツのPVに出てくるような大人びていて、それでいて危なっかしくも魅力的な存在。

思春期男子のそれなりに理論武装した壁を、ひょいと飛び越えて来てしまうような異性との出会い、スケールはちっぽけだけれど自分にもある、痛々しくもほろ苦い経験の一つ。

音楽に挫折して、周囲に壁を築いた青年とその壁を取り払って、あっけなく陥落させる自由奔放な女子、広瀬すずちゃん演じるかをる。

映画ならではのご都合主義的な設定は山ほどあったけど、刹那にひと時を生きる女性とその僅かな時間に活かされるひとつの人生。
そんなに堅苦しくなく、爽やかなラブストーリーだったけれど、控えめでしっかりとキャラの立った若者たちの物語はそれなりに感動したりもできた。

別に死とか国を違えなくても絶望的で未来を見失うほどの別れや、信じられないくらいの奇跡的とも思える出会いが10代の頃にはあった気がする。

こんな大げさな設定なんて用いずに、この世の終わりと始まりを感じさせるような、勘違いカップルの熱愛にも触れてみたい。

…これも夏ではなくて、歳のせい。(笑)

なんか逸脱した芸っていうスタンスでしたか評価するふりすら出来ないなら南ちゃんみたいな新体操にでもすればいいのに。
もはやデパートの最上階の安直に間違えのない絵が正解ならば四月じゃなくて全てが嘘なのに言えない放送業界って面白すぎる。のだめなんとかタービレ。
よくわからないけど誰かに謝って欲しい(笑)。
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