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男と女のtetsuのレビュー・感想・評価

男と女(2011年製作の映画)
3.0
「ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル」「007/スペクター」のレア・セドゥさん出演の短編ということで、気になって鑑賞!

破局寸前のカップル。
家を出ようとする彼女を引き留めようと女の手に触れた男は、彼女との幸せな日々を思い出す...。

実は、男性役をしているのは「ブラックスワン」でナタリー・ポートマンさんに振り付け指導をしていた"バンジャマン・ミルピエ"さん、
彼は「ブラックスワン」の撮影後、ナタリーさんと結婚したことでも知られていますね。
ちなみに今作は、そんな彼の監督作品でもあります!

正直、時系列がバラバラになっているため、分かりづらい作品では あったのですが、映像的比喩も用いていたため、U-NEXTの評価が☆×2.0になっているのは少し不満です...。笑

ここからはネタバレを含みますので、お気をつけください!


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原題は「Time doesn't stand still」
このタイトルが表すように、この物語は、"失恋から立ち直れない男心"を描いていました。
序盤と終盤、印象的に登場する"らせん階段"は、繰り返し過去に思いを耽ける"男の未練がましさ"を象徴していたと思いますし、ラストカットでそのらせん階段から抜け出す彼女が興味深かったです。

また、最初と最後、初見こそ気付きませんでしたが、同じ様で違うシーンがありましたね。
それは、女性の出発シーン。
この二つには決定的な違いがあって、
それは、
"男が彼女の手をとり、引き留めるか否か"
でした。
今回改めて観ると、最初のシーン(=彼が引き留める方)は"彼の幻想"
最後のシーン(=彼が引き留めない方)が"現実"だったのかもしれませんね。
だからこそ、彼はあの"らせん"を抜け出せない、彼の後悔はラストの"あのセリフ"が、さらに強調していたと思います!


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というわけで、U-NEXTに登録していて、レア・セドゥさんやナタリーさんの夫wに興味のある方は、是非、御覧ください!!
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