ベテランの熱血刑事である主人公が所属する広域捜査隊が巨大な権力を持つ闇に立ち向かう物語。この作品のアクションはカーチェイス、格闘、走りなどの多種の要素が含まれていてどれも質が高いからテンポがちょうど良く感じて、見やすかった。刑事と巨大な権力を持つ者との攻防戦で唯一銃での戦いが行われなかった。作中で銃の使用はされるがコメディの道具的な役割を果たしていたから、アクションとは言えないものだった。その分殴りや蹴りなどのインパクトが強いアクションの尺が長くなり戦いに興奮しやすかった。主人公のアクションは戦う場をうまく適応した戦いを見せ、スマートながら絞め技で骨が折れたり、頭を強く打つような痛々しいと感じる描写がうまく溶け込まれていて綺麗ながらも痛さを上手く示したアクションになっていた。
登場人物の特徴や印象を会話だけでなく行動などの映像で表現していたから理解しやすかった。主人公のラスボス的な役割である相手の怖さを示すための描写がとてもうまかった。普通の人間であればボスのために自分の人生を捨てて刑務所に入るならボスからできるだけ遠く逃げる決断をすると思う。しかしボスの部下たちは自分の人生を捨てて、何事にも逆らおうとしない従順な姿勢を見せた。それがボスに対しての恐怖感を視聴者にかなり募らせたように感じた。