母よ、(2015年製作の映画)

Mia madre

上映日:2016年03月12日

製作国:
  • イタリア
  • / 上映時間:107分
    監督
    ナンニ・モレッティ
    脚本
    ナンニ・モレッティ
    ヴァリア・サンテッラ
    マルゲリータ・ブイ
    原作
    ジョン・タートゥーロ
    ベアトリス・マンチーニ
    あらすじ
    映画監督のマルゲリータは恋人ヴィットリオと別れ、娘のリヴィアも進路問題を抱えている。さらに兄と共に入院中の母親・アダの世話をしながら、新作映画の撮影に取り組んでいるが、アメリカ人俳優バリー・バギンズが撮影に参加した途端、思うように撮影が進まず、大きなストレスを抱えるように。そんな中マルゲリータは病院から母親の余命宣告を受ける。

    「母よ、」に投稿された感想・レビュー

    ユタ
    ユタの感想・レビュー
    2016/10/24
    4.3

    このレビューはネタバレを含みます

    女性映画監督のマルゲリータはアメリカ人俳優を迎え社会派映画を製作中だが衝突が絶えず上手くいかない。さらに別れた夫との間に生まれた娘との問題や恋人との別れなど困難を抱えていた。そんな中、入院中の母親が余命いくばくも無いと宣告されるが…


    とても繊細で優しい映画だった。主人公のマルゲリータは一本筋が通っていて真面目な女性なのだけど、悪い意味での真面目さ、気性の荒さから周りを苦しめ、傷つけてしまっている。その事に少しづつ気づきながら、周りを認め受け入れながら成長していく話と平行しつつ、母親との関係が描かれる。

    映画の中でマルゲリータは社会派映画の監督をしていて、その中で何度も役になりきるな、「キャラクターの隣にいる役者を見たい」んだ、という事を役者に指示するのだけど、
    その「役の隣に寄り添う」と言う事は、実はマルゲリータ自身も気づかねばならない事。
    娘として、母親として、妹として、恋人として、映画監督として、
    それぞれの役割を夢中でこなそうとしていると見えなくなるものがある。
    少しその役割から距離を置き、自分を、周りを見つめる事も重要なのだ。
    (そういえば、モレッティ監督自身の投影とも言える主人公の、兄の役をモレッティ監督が演じている=彼もまた自分自身の隣に寄り添っている。)
    「時には自分を解放して軽快になれないのか?」とマルゲリータに兄が諭すシーン、あれはモレッティ監督が自分自身に問いかけているのだろう。


    また、映画撮影中の運転シーン、食堂でのシーンも面白いし、マルゲリータの心象風景とも言えるような床に水があふれるシーン、トイレに母親を起こそうとするが…と言うシーンなど心に残るシーンがたくさんあった。

    そしてあの忘れがたい最後の台詞。今年一番のラストショットかも。

    人生で困難がいくつも重なって、このずっと続いていくような暗闇はいつになったら晴れるんだろう?と感じる時期って誰でもあると思うけど、
    そんな時期を経験した人、またそのまっただ中にいる人に見て欲しい人生讃歌。
    回想シーンでご飯3杯いける
    2017/03/19
    3.3
    イタリアの大御所、ナンニ・モレッティが手掛ける、映画監督として活躍する女性に降りかかる受難を描いた作品。

    離婚、反抗期の娘、撮影の難航、そして余命宣告を受けた母親。女性特有の情緒の揺れがとてもリアルで、観ているこっちもかなりナーバスになってくる。

    特にアメリカ人俳優バリーが撮影に参加してから巻き起こす騒動が、傍から見ればおかしいものの、なかなか厄介。スタンリー・キューブリックと仕事をした事があるという自慢話(でも出演シーンはお蔵入りになったらしい)等、業界人の嫌な部分を凝縮したような人物で、ナンニ・モレッティによる業界批判的な意味合いが込められているのではないかと思ってしまった。

    映画の撮影を題材にした映画という事で、その多重構造や、主人公の妄想等、構成がやや難解である。この辺りをどう解釈するかで作品の見え方も変わって来ると思うが、そこを紐解くポイントとなるのが、監督本人が主人公の兄として出演している点だ。男女の違いこそあれ、仕事や母親との関係で疲労困憊する主人公は監督本人を投影したものであり、彼女を優しく見守る兄は、監督が求める救済という構図である。つまり本作品は、監督本人が自らを救済するべく製作した作品と言えるのではないだろうか。
    さちこ
    さちこの感想・レビュー
    2017/02/26
    4.5

    このレビューはネタバレを含みます

    うまくいかないことが続く主人公の女性映画監督。教師であった母が、心臓病で、長くは行きられない。日常と母の死を見つめる。誰にでも起こる、日常の肉親の死をえがく。
    samanthasEiko
    samanthasEikoの感想・レビュー
    2017/02/22
    3.0
    ✨✨✨
    奥田瑛二郎
    奥田瑛二郎の感想・レビュー
    2017/02/14
    3.0
    息子の部屋を観て1発でファンになったけど今作は微妙だな。
    てか全然入ってこなかった。
    何度か心が折れそうになったが意識朦朧としながら一応最後まで観たが。
    ササミ
    ササミの感想・レビュー
    2017/02/13
    3.5
    やってしまった…。
    またもや、劇場で観たのにタイトルうろ覚えでレンタルしてしまった。開始1秒で気づきショック。

    えぇ、要約すると、なかなか独り身の女性というのは辛いこともあるものです。って感じ。
    ライフサイクルで、様々なイベントが重なる時って、良くも悪くもすごいストレスがかかる。
    特に、悪いイベントが重なると、本当に立ってるのも辛くなる。

    そういうのは、誰しも起こりうることだけどなかなか予期できないし、運と言うしかない。

    そう言う意味で観る人によっては自分のことのように辛いかもだし、自分には関係ないと思えるかもしれない。
    Haruka
    Harukaの感想・レビュー
    2017/02/12
    2.9
    監督自身がお母様を亡くされた後の作品とのこと。
    すごくリアリティがあった。感動させようとか覚悟させようとか、そういう意気込みがなくて、母の介護やその死、仕事の忙しさに追い込まれてゆく様が痛々しい。
    ものすごく現実的な映画だけど、監督が母の死とどう向き合い、受け取ったのか分かって、やりきれなさはない。
    イタリア語が分かったらもっと加点したはず。
    eiganoTOKO
    eiganoTOKOの感想・レビュー
    2017/01/22
    3.0

    このレビューはネタバレを含みます

    前に上司のお父さんが亡くなって、葬式で初めて本当の父を、弔問者から聞くことになった。と言っていた。
    家族のこと知りたいとおもえる良い映画。

    現実と夢が交錯して混乱する。
    夢かな…と思ったら現実だったり、夢の天丼でまた騙されたり。
    現実を撮ろうとしているのに、ふだん人としてのマルゲリータは現実が見えていない。

    俳優バリーがキューブリック自慢と、撮ってほしいホモソーシャルマフィア映画話と、セクハラでさいっこうにウザい!
    んだけど、台詞を覚えても忘れちゃう病気の事情を知らずに初めの「動詞」で決めつけてはいけないね。
    しかしジョンタトゥーロはバートンフィンクとは全く違う、ふつうのイラつくマウンティング男を見事に演じてますね。自然すぎる。

    マルゲリータの心ここに在らずの目線が辛い。私もたまにそうなるから。
    りゅぢ氏
    りゅぢ氏の感想・レビュー
    2017/01/09
    2.5
    基本的には退屈。


    笑いの違いだと思う。こういう人いたら可笑しいよねってとこが、ちょっとイラッとするだけだったりする。エイプリル、息子の部屋、ローマ法王、どれを観てもそんな感じ。話の内容うんぬんよりも、ちょっとイラッと、が先立つのでそこを許容できないと観てられない作品が多い監督。
    XmasStory
    XmasStoryの感想・レビュー
    2016/12/24
    3.5
    映画と現実を織り交ぜる作品は好きです。今回は映画の仕事これが問題山積み、そこに母の介護にはじまりプライベートな時間とも向き合わないといけなくなり…。重いだけではないのが良かったです。安易かもですが愛があってこそ。ジョン・タートゥーロ素晴らしき。
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