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美しいとき/サマータイムのkiritoのレビュー・感想・評価

美しいとき/サマータイム(2015年製作の映画)
3.5
【愛】

レズビアン映画。モザイク無し。ゲイを描いた「ゴッズ・オウン・カントリー」(2017)を彷彿とさせる野外での絡みもあり。小さな村・農場・父の病気とプロット自体はかなり重なる個所が多い。

1971年。23歳のデルフィーヌが、パリへ上京すると女性解放運動が活発に行われていた。そのさなかに出会った、キャロルにどんどん惹かれていき、恋仲になる。

都会と地方の対比がものすごくよく描かれている。
デルフィーヌ自体もキャロルの事を愛しているのに、村での周りの目線を気にしてしまうのは仕方がないこと。しかも(父が倒れた関係で)村で今後も生きていくとなるとやはり愛だけでは説明できない部分もでてくる。

本筋ではないが、女性解放運動が結構過激的で女性たちの活力・躍動感を感じた。

レズだということがわからないようにするために、幼馴染の男の子にキスする件は納得するし、それに対して俺でカモフラージュするなというデルフィーヌのことが好きな男の子の対応も切ない。

2020.5.25
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