良いラブコメをと期待して手に取った作品でしたが、期待どおり良かったです。
奥さんに捨てられた冴えない中年男が、洗練されたオヤジに変身して奥さんを見返す話だと思ってたんですが、その話は前半までで、しかも結局見返すのとは違う方向に進んでいきます。
話の本筋と関係なさそうに見えたハンナ＝エマ・ストーンが、実は意外な繋がり方をしているなど、プロットは案外凝ってて、話を追う面白さはありました。
関係者どんだけ狭い世界にいるんだよ、とは思いましたけど(笑)
また、恋愛の矢印が多方向に向いているので、いろんな登場人物の恋愛模様を見られて、ちょっとお得感もあります。
基調がコメディから離れないのも、ちらかっていきそうな各エピソードに統一性を持たせるのに効いてると思います。
スケールはそんなに感じませんが、練ってあるし手堅く盛り上げるし、しっかり楽しい作品じゃないでしょうか。
やっぱりスティーブ・カレルが酷い目に合う作品は面白いです。
