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残酷で異常のplimのレビュー・感想・評価

残酷で異常(2014年製作の映画)
4.3
完全にタイトルに騙された。
もっといかれたサイコキラーが出てくると。
残酷なシーンはほぼないが、確かに異常ではある。

冒頭で妻が死んでしまうシーンから始まり、主人公は見知らぬ施設にワープしてしまう。そこは殺人者だけが集まる集会所だった。
犯してもいない罪に混乱しながらも、気が付くと妻が死んでしまう日に戻ってしまい、それを繰り返される。
主人公は自分の人生を強制的に考えさせられ、なぜ自分がこの施設にいるのか、理由が明らかになっていく。

違和感しかない状況と言動に惑わされながらも、
序盤から張り巡らされた伏線を徐々に回収する様が爽快でたまらない。
そして、ラストも鮮やかで、タイトルから想像もできない程、後味がスッキリしている。
愛情は大きければ良いというものではないと感じた。
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