<概説>
責がないはずの妻殺しの報いを受けた夫のエドガー。彼は自分が妻を殺害したと是認するまで、妻殺しを強要される。
<感想>
アニオタなのでまずこう思います。
「お前…消えるのか…?」
卵が先か鶏が先かのような、タイムパラドックスの問題だとかツッコミどころはあります。ただ娯楽映画としてはきちんと楽しめました。多分そんな思考を巡らせるタイプの映画でもない。
というか思考を割いてしまうとエドガーが不憫になってしまいます。罪過の天秤が不平等すぎて。
たしかにエドガーの罪は裁かれるべきものでしょうが、それはエドガーにものっぴきならぬ事情がありました。割と妻の方に同情するように背景演出されていましたが、それならエドガーの事情も加味するべき。
だのに結果だけで「エドガーは殺人をしたから悪人!」って、そもそも安易に殺人の引金を引いたのは妻でしょうに。
モラハラは悪ですが殺人も絶対悪です。
一方的だけを責め立てて悪人を演出する作品は苦手なので、妻側に過度に思い入れられる人でもないとちょっと…と個人的な信条が採点に。ごめんなさい。