もやし

残酷で異常のもやしのレビュー・感想・評価

残酷で異常(2014年製作の映画)
4.6
今のところプライム限定かな?
時間繰り返しものは相変わらず面白いよね! 暇な方には面白さ保証します!



奥さんの首を絞めて殺してしまって、その直後に意識を失う。
と思ったらその日の昼の、車乗ってる場面に戻ってくる。
混乱のままに家で過ごして夜に隣の部屋に行く際に開けたドアの向こうには見知らぬビルの廊下。
そしてその内の一部屋では複数人の人間が集まって何やらセラピーのようなものをしていて、自身の殺人に対するエピソードを語って反省の意を示している。
他に何もさせてもらえぬままそれを終えると、またドアの向こうは現実世界。それの繰り返し。



もはや地獄のタイムループ。
人を殺したか、あるいは自殺したかの前後の場面を無限に追体験する。


独特の舞台設定が雰囲気出てて良いです。

主人公のちょっと鈍感で高圧的な感じも見てる分には面白い。

初めはさほどわからなかった奥さんとの関係性も、見ている内にあー…って思う。妙に身につまされる。




この映画は殺人に対する罪の意識が半端なく高いと思う。
こうなるの初めから知ってたら絶対殺人はしたくない。
特に自殺はしたくないなこれ…
この映画は自殺防止啓蒙作品になると思う。


でも設定の割には暗くないというか、はっきりとした救いがあるわけではないけど愛はちゃんとあるというか、そういう作品でした。
思い込みや間違いや後悔や反省ややり直し願望や、そういうのって生きてると沢山あるけど、改めて考えたりします。
もやし

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