『イッテQ 祭り企画休止』(2018年11月16日読売新聞朝刊)
ヤラセはどこまで許されるのか?
メディアの役割はどこにあるのか?
人質を取ってカフェにたちこもる犯人の要求はモーニングショーの司会者(中井貴一)だった。
果たして犯人(濱田岳)の目的は何なのか?
人質は無事に解放されるのか?
君塚良一さんの脚本はうまいけれどやはりテレビ向き。
コマーシャルがない映画では中井貴一と濱田岳のやりとりは長くて鬱陶しく感じる。
普通ならもっと早くの段階で警察が突入しますね。
そして、ラストのアレはやはりヤラセ以下の最低レベル。結果はどうあれ違和感ありあり。メディアとしてありえません。
現実的には、バラエティにはある程度の演出は付きものと思っているけど、ガチを全面的に出しているとなかなかヤラセとガチの境界線も難しいのかも知れない。
中井貴一と時任三郎の競演は我らの世代には懐かしい。犯人が柳沢慎吾なら更に盛り上がっていたのかも。