人体の縮小技術が発明され、優雅な生活目当てでポール（マット・デイモン）はダウンサイズするが、妻に裏切られ孤独な生活を送ることになる。やがてポールはダウンサイズの世界でドゥシャン（クリストフ・ヴァルツ）やノク・ラン（ホン・チャウ）と出会い、新しい経験をすることになる。
チーン、って電子レンジ風にダウンサイジングが完了する。笑
ただ、この設定だと経済的に恵まれてない人たちばかりが小さくなりそうだ。
最初の40分間の高揚感、ワクワク感が凄いんだけど、後半は急転して全く違う世界に入っていく。
壮大なSF世界を使って、一人の男が生きる意味を見つける話だ。
ノク・ランの “死を意識すると周りが見えてくる” って言葉が印象的で、つまりは自分に何ができるかがわかってくるってことなんだろうなー。
SFなんだけど、結局はアレクサンダー・ペインの世界なわけで、どんどん「ファミリー・ツリー」や「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」の雰囲気に近づいていってた。
ただ、後半はせっかくダウンサイズした意味がないというか、小さな世界という設定が全く活かされずに笑いも感動も中途半端に感じてしまった。
ローラ・ダーンやニール・パトリック・ハリス、ジョアキム・デ・アルメイダなんかが、ちょこちょこ顔を出しているのは楽しかった。
