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ダウンサイズのwoosのレビュー・感想・評価

ダウンサイズ(2017年製作の映画)
4.0
TOHOシネマズ新宿にて字幕版を鑑賞。2018年新作劇場鑑賞24作目。
客席は6割くらい。
テーマ「運命に従うのも悪くない」

[全体として]
世界の人口増加に対応出来なくなった近未来?の話なので、ディストピアものになるのかな?
その対策として体を小さくする方法を開発して、食料問題や土地の問題を解決しようとするのだが、これって宗教だったりピラミッドスキームだったり、サブプライムローンだったり、色んな人間が集団的にハマりやすいもののメタファーになっていると思う。

[良かったところ]
割と長めの映画なので、ゆったりと世界観が説明されていて分かりやすいし、それでいてテンポが良かった。
予告編以上の情報を入れずに観たのだが、割と豪華なキャストだったりして見所が多かった。クリストフ・ヴァルツが途中から主人公のメンターのような役割を果たすのだが、割とチャランポランでアリとキリギリスのキリギリスって感じで良かった。(アリが過労死するバージョンのオチの方が好き。)
やっぱり人が小さくなってドタバタする話は単純に楽しい。

[気になったところ]
この世界のこのダウンサイズの技術は有機的なものしか小さく出来ないので、小さくなって消費が抑えられる事によるコスト減というのは、単純に原材料費が下がるだけであり、製作する人件費は変わらないと思う(普通サイズの人のものは普通サイズの人が作るし、小さいサイズの人のものは小さい人が作る訳だし)。
その部分がちょっと気になった。

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フィルマークスのスコア低いけど、個人的には凄く楽しめました。
オススメです。
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