つばさる

ダウンサイズのつばさるのレビュー・感想・評価

ダウンサイズ(2017年製作の映画)
3.6
・ストーリー ★★★☆☆
普通の人代表って感じのポール(マット・デイモン)が主に経済的理由などからダウンサイズして、12cmぐらいになり、その後の暮らしぶりと葛藤を描いている。

ファンタジーなんだけどリアリティに重きを置いているようで、特段事件という事件は起きないので、若干退屈に感じるかもしれない。


・キャラクター★★★★☆
「良い人」で「哀れ」と言われるポール。ダウンサイズしてもそれほど裕福な暮らしでもなく、開き直っていたり弾けてもなく。目の前の事で精一杯で、心の何処かで何かを成し遂げたいだとか、何か特別でありたいと言うような願望。だけど、大抵の場合流れに身を任せて流されていく、普通の人。

出会う人たちによって彼の生活は変化していく。


・オシャレ度 ★★★☆☆
低所得層の集合住宅のデザインがこのミニ人間の世界では異質でSFぽくて良かった。
普通サイズの人間のプレハブ小屋を改造してマンション化してるのが、なるほどと思わされた。
大きくても小さくても貧富の差はあり、人間は何処でも工夫して暮らすんだなと。


・エンタメ度 ★★★★☆
ミニ人間と普通の人の対比やドールハウスのような家が登場するとワクワクするけど、ミニ人間の家の中がほとんど普通サイズのように整い過ぎていた。普通サイズの生花のバラをミニ人間が持っている時のようなチグハグな画をもっと描いて欲しかった。


・メッセージ性★★★★☆
人口問題や環境問題にどう対応するのか?
人類の問題に対して目の前に困った人がいるという問題は小さな事なのか?
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