ダウンサイズのJinのレビュー・感想・評価

“死を意識するとね、周りが見えてくる”


人口増加問題を解決するために13cmの身体に縮小する技術を生み出した人類。夫婦で縮小するはずが1人だけ縮小、挙句離婚してしまったお人好しの平凡男の話。

もっと喜劇なお話かと思ったら意外と内容は真面目だった。
縮小した人の財産価値は？権利は？税は？
さらには縮小技術が悪用されたら？
などなど…

小さな世界の滑稽さとか、縮小した世界でみる世界中の国の人のイメージとか、いろんなものを皮肉ってて面白かった。

北欧の妖精世界なイメージはロードオブザリングだし、ベトナム人の話し方とか性格も笑える。

マット・デイモンのダメ男感もよかった。

ただ、だからなに？って感じ。いろいろ話を広げて、回収されない感じ。
結局なにが伝えたいのだろう…
世界を小さくしても、世界に蔓延する問題は同じだよってことかなぁ。もしくは、結局世界がどうなっても大切なのは自己犠牲の精神ってことかなぁ。
オチが残念。