けーな

ダウンサイズのけーなのレビュー・感想・評価

ダウンサイズ(2017年製作の映画)
3.3
「サイドウェイ」「ファミリー・ツリー」でアカデミー脚色賞を受賞したアレクサンダー・ペインが監督を務める。

公開前に、映画の予告を見て、面白そうだと思っていたが、実際に観たら、なんだか微妙だった。

映画の前半までは、面白かった。環境問題や、人口増加に対応するために、人間を14分の1にする計画なんて、その発想は、斬新だと思ったし、前半のコメディータッチなまま進めば、面白かっただろうのに、後半は、急に社会派映画になって進んで行くので、必ずしも、小さくなる必要があるのか、疑問に思った。もっと、妻との騒動を続けた方が面白かったと思うし、大きな人(元々のサイズの人)と小さくなった人との間で起きる問題を扱った方が良かったと思う。最後の方の展開は、大きいサイズのままでも、作り得た話じゃないかと思う。

それでも、やっぱり、マット・デイモンは、巧いなと痛感。色んな場面での表情作りが、とても巧い。このために、坊主頭になって、眉毛も剃ったのか?CGなのかな?

そして、怪し気なヨーロッパ人を演じるクリストフ・ヴァルツも、見事だった。もともとオーストリア出身なので、ヨーロッパ訛りの英語が上手い。

タイ人の女の喋り方が、最初は、鼻についたが、見ているうちに、好感を持てるようになったから、不思議だ。大抵の日本人が話す英語も、あんな感じなんだろうなと思ったり。

マット・デイモンが出ていなかったら、見なかったかも。
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