Ohu

ダウンサイズのOhuのレビュー・感想・評価

ダウンサイズ(2017年製作の映画)
2.9
トレイラーを見たときは娯楽要素満載に感じる題材でしたが話が進むに連れ、終わりがあるからこそ美しいという人間の普遍的なテーマへと発展していく本作。観客が期待していた喜劇とは異なり、文学的な畳み掛けが一般受けしなかった理由だと分かりました。細かい説明も多く、非常に丁寧に作り込まれているせいか、逆に刺激がなさすぎて退屈に感じる人も多い筈。自分は嫌いではありませんでしたが、豪華なキャスト陣の持ち味が上手く活かせれていない様に感じました。肝心のマット・デイモンもこれといって印象に残るシーンもありませんでしたし、クリステン・ウィグ、クリストフ・ヴァルツ辺りの遅咲き俳優達の見せ所もあまりないため、若干勿体ない気も(目力怪優ウド・キアーの久し振りの登場は謎過ぎて笑えましたが)かと言って、ベン・スティラーやアダム・サンドラー辺りの軽いコメディにもして欲しくないし、映画よりも本で読みたかった作品でもありました
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