ケイスケ

選挙の勝ち方教えますのケイスケのレビュー・感想・評価

選挙の勝ち方教えます(2015年製作の映画)
2.2
※このレビューはサンドラ・ブロック演じる選挙コンサルタントのジェーン・ボディーンというクソ女をディスるものであり、サンドラさん本人を誹謗中傷するものではありません。むしろサンドラ姐さんは大好き。踏んでください。

サンドラ・ブロック演じるクソ女がただただ不快。のっけから高山病にかかりゲロ吐きながらグロッキーしてる場面でイライラする。ろくに仕事もアドバイスもしねーでポテチ食いながらダラダラダラダラ…。思わせぶりな事を言ってまたダウン。

しかし相手陣営に嫌いな奴がいたから急にやる気出してクライアントに説教。動くのおせーよバカ。中盤の相手陣営バスとのカーチェイスはつまらんから勝とう負けようがどうでもいいし。しかも無謀運転させた挙句に窓からケツ出して煽るところは普通に引く。クソババアいい加減にしろよ。

ちなみにこのジェーンさん、精神病や鬱病にかかっていた事が判明。「この仕事はまともだったらやれません」。いやいや、お前がまともじゃないのは病気のせいじゃねーから!何しれっと自分を棚に上げて同業者を小馬鹿にしてんの?仲間を二流や腹黒呼ばわりしたり。ホント最低だなコイツ!

「選挙に勝つ方法」などと謳っていますがこの映画で語られる大半はいかに「ネガティブキャンペーンで相手の支持率を下げるか?」。いや分かるよ。ボリビアに限らずアメリカ、日本とかも選挙の実態はこんな空虚なものだという皮肉を言いたいのは。

でもだからと言って、CMに使うラマをいきなり轢き殺したり(これは敵のキャンディの作戦ですが)、候補者が列車で演説しているのに運転手を騙して勝手に走らせるのはお互い明らかにやりすぎ。そんでハシャいで「やったー!相手のポイントが下がったわー!」一般人をバカにするなよお前ら。まあ大衆はバカだと言いたいのかもしれませんけど。

選挙後のラストの主人公が取る行動も急すぎて説得力に欠ける。彼女も選挙と政治の本質に気付き成長したのでしょうが、そこに至るまで2、3個ほど成長の過程をすっ飛ばしてない?この人、過去にこんな候補者をたくさん見てきたでしょうに。最後の決断にもう一声あればグッときたかも。

本作の元は2006年のドキュメンタリー映画『Our Brand Is Crisis』ということで大筋の展開は同じなのかもしれません。駆け引き部分などは面白い部分もありますが、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』みたいな心理戦を期待したぶん肩透かし。IMF関連の批判がアメリカで大コケした一因でもある気がしますね。

すでに多くの人が指摘していますが邦題は最悪です。映画が微妙だと邦題のセンスまで悪くなるんですね…あーあ。