“太陽”を売った少女の作品情報・感想・評価

“太陽”を売った少女1999年製作の映画)

La Petite Vendeuse de Soleil

製作国:

上映時間:45分

4.7

「“太陽”を売った少女」に投稿された感想・評価

2015年アンスティチュフランセが催したフランコフォニー映画祭で上映された、ジブリル・ジオップ・マンベティ監督の代表作にして遺作

言ってしまえば足の不自由な少女が新聞を売るだけなのだけど、松葉杖をつきながら歩く少女がとにかく力強くて神聖にすら思え、その姿を見ているだけで感動させられたし、それがある事態で以って変化するラストも神々しさで息を飲むほどだった

それだけでなく足のない車椅子ラジカセおじさんやストリートチルドレン等映る人々が逞しく生き生きとしていて、映画全体が生命力で溢れていた

勿論台詞での説明に頼らず映像自体の力を信じるマンベティのスタイルも健在で、被写体の良さを引き出せたのもそんな彼の姿勢があってのことだろう

しかしそれだけ優秀な監督である彼が21世紀を迎える前に亡くなってしまったのは、映画界最大級の損失と言っても過言ではないだろう
セネガルの新聞”ソレイユ”を売る、松葉杖の少女の話。
すげーシンプルで俳優も素人のようだ。
キアロスタミや北野映画のような空気感が画面にある。途方もない傑作。

北野やキアロスタミの空気感を維持しながら、突然、松葉づえの少女と数人の少女たちが、道を音楽に合わせ踊りながら歩く移動撮影という半ミュージカルパートが挿入されるのだが、もうね、素晴らしすぎてここで泣いた俺は。

少女と、少女に好意を寄せながら競合新聞を売る青年が、お互いに新聞を売り歩きながら道を歩くところの移動撮影も素晴らしいし、雨が降る前の独特の空気感のカットなんかも神だった。