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キャノンフィルムズ爆走風雲録のSPNminacoのレビュー・感想・評価

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イスラエルからハリウッドへ進出し、主に低予算映画を量産し続けたメナヘム・ゴーラン&ヨーラム・グローバスのキャノン・フィルムズ。映画作りにしか興味のないメナヒム、資金集めに手腕を発揮するヨーラム。本人関係者のコメントでその歴史を辿りつつ、映画産業「成り上がり」物語は楽しいが、まるで夫婦みたいな名コンビの関係と会社はやがて破綻してしまう。なので、ドキュメンタリーの肝となるのは袂を分けた2人の再会だ。老いてなお「映画を作れ!」と檄を飛ばすメナヒム、失ったものの大きさを知るヨーラム。正に、映画とお金の関係を象徴する2人だと思う。もちろん、ある世代は誰しもキャノン・フィルム印を通過したはず。これもまた、ニュー・シネマ・パラダイス。
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