回想シーンでご飯3杯いける

ソーセージ・パーティーの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)
3.0
ひとことで言えば、食材版「トイストーリー」。ただしエログロ満載。

ソーセージが男性器っていうのは分かるんだけど、切れ目の入ったパンが女性器っていう比喩は、今まで考えた事も無かった。切れ目の真ん中にある赤い唇が妙にエロい。

しかし決して「頭を空っぽにして楽しむ」系のコメディではなく、宗教や人種問題等を比喩的に取り入れた、実にメッセージ性の強い作品でもある。トイストーリーにかなり似せて作られているのも、どこか皮肉めいたものを感じる。実際僕も、最近のピクサーはちょっと優等生過ぎるかなー??と思っていたので、何だかこっちの方が居心地が良かったようにも感じる。ディズニーやピクサーに混じって、本作のようなちょっと狂った映画が公開される事って、映画業界の多様性を考えれば、実はとても大事な事なんだと思う。

ただし、観る人を選ぶのは確か。ツタヤに来たお年寄りが、間違って孫の為に借りたりしない事を祈ります(笑)