ねこまつり

バトル・オブ・モンスターズのねこまつりのレビュー・感想・評価

3.8
フィリピン発のモンスターホラーという奇作。C級D級を覚悟して観始めたが、これはなかなかの掘り出し物。
まずオープニングの曲がロックでイカしてる。そして意外にも美しい映像による、見慣れない文化圏の様子に序盤から引き込まれる。
そのうち主人公たちはアスワンというフィリピン在来の吸血鬼に襲われるのだが、このアスワン、獣のような敏捷性と人体を一突きで貫通する超パワーを持つ恐ろしい化け物である反面、塩とニンニクにてきめんに弱く、防御力が紙レベルという残念さも併せ持つ。そのため最終決戦で男たち3人が多数のアスワンを撃破しまくる様はけっこう爽快感がある。しかもこのときの三者三様の武器はかなり意外性があり、面白い。
そして、この映画で一番評価したいのは夜の表現。ホラー映画では暗くて何をやってるか分からないシーンが良くあるが、本作では夜はさほど暗くない。なのに画像処理によってちゃんと夜に見える。その分少しリアリティーを犠牲にしているが、ホラーでこのくらいは許容範囲内だと思う。
変わり種ホラーに興味があれば是非観てほしい一作。
ねこまつり

ねこまつり