せびたん

デビルズ・メタルのせびたんのレビュー・感想・評価

デビルズ・メタル(2015年製作の映画)
3.5
久々にちゃんとしたB級ホラーを見た気がします…。
メタル好きな高校生たちがたまたま闇の聖書(楽譜)を手に入れて、そうとは知らずに演奏したら悪魔が地上に出てきちゃった、という話。

闇の聖書を演奏すると悪魔が復活するという設定は分かるけど、あんなヘッタクソな演奏でも復活しちゃうんや…( ˙-˙ )あんなんで復活しても能力95%ダウンとかしてるんじゃないかな?
ていうところからの始まりでした。

これは青春メタル&悪魔もの?ではないかと。
定番そのものの展開でしたが、こういうのはそれがいいわけで。お約束の流れに身を任せる楽しさ、でしょうか。
主人公と相棒(バンド仲間の悪魔的なやつ)の関係だけは、ちょっと定番ものとは違ってて、いいアクセントになってました。

お約束の流れを忠実にこなせるというのはスポーツでいうと基本動作ができてることだと思うんすよね。または先行する作品群?映画たち?への敬意であり愛ではないかと思うわけです。

アメリカ人は日本人に比べて個性的で我が強いみたいなことをよくいいますが、映画を観てる限りですとお約束に忠実=伝統とか先達に敬意を示すことが多いのは圧倒的にアメリカ映画な気がするので、私の中ではアメリカ映画の評価がわりと高くなってます。

邦画は伝統や先達の作品が存在しないフリをしたり敬意に欠ける扱いをすることで自己顕示しちゃうから不愉快な気分にさせられることが多いです。
お約束の流れの中に変な個性を挟んできて、どうだこれ?すごくない?みたいな作品をどれだけ見せられてストレスがたまってきたことか…。いったいあれは何アピールなんすかね。私は普通のことを普通にやってすごいと言われるのが1番すごいと思うし、普通のことを普通にやって普通だねって言われたらまあそれまでなのかなって諦めるタイプなのでホントにあの変な個性アピールがいやです。
なんか胡散臭いんでやらないほうがいいと思います。

ところでメタル好きにはホラー好きが多いと言いますが日本でもそうなんすかね?
あるいはホラー好きにもメタル好きは多いんでしょうか?
ていうのも私はホラーは好きですがメタルを好んでは聴かないので。ちょっと気になりまして。
せびたん

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