こどもの頃、
床ないし地面を
海、奈落、マグマなどに見立てて
そこに落ちないように椅子やら岩やらに飛び移る遊びやりませんでしたでしょうか?
下に落ちたら1機死亡みたいな。
1メートル以上離れてるところは2秒以内だけなら一歩足つけていいとか。
一人でやって一人で自分ルールを課すというほぼひとり遊びなやつ。
それがそのまんま設定になったような映画でした笑
なぜか人を食べる砂浜。
朝まで浜辺であそんで車や監視塔に残り、きづけば人食い砂浜に囲まれたパリピの方々。
どうやってそこから出て生き残るか?
見た目はそのまま穏やか〜な砂浜。
さてどうするという話です。
B級映画とのことですが、
どの作品でもチープたらしめてるのは、説得力のない芝居。これに出会あおうものならAもCも一緒です。
予算ない
だから場所ない
だからCGしょぼい
だから有名人使えない。
その条件下、この作品の特筆すべきは
みんなこの状況を本気で信じているような熱演!!
茶番と感じさせない努力!です。
砂浜に何かいる!といっても
実際の切り返しの絵は穏やか〜な平和な砂浜です。
それでもそれなりに
なんかいるんだ
ヤバイいんだ!
なんか異常かも
なんとか出なきゃ!
なんでもない穏やか〜な砂浜に恐怖感を与えてくれているのはひとえにパリピのみなさんの内容に見合った的確な演技のおかげです。
むしろその一点でこの映画のリアリティが保たれてるといっていいとおもいます。
そのおかげか、
「予算ないから浜辺でいいっしょ。」
「浜辺だったら女子の水着出せるっしょ」
「モンスター見えないってことで面倒でなくていいっしょ。」のような志の低さを感じません。
出発点はたぶんそういうポイントなのかもしれませんが、、
補ってあまりある演出がありました。
重要なポイントにおいては、
一発でなんかぶっとばす。
とりあえず突破。みたいな派手さに逃げません。
サーフボードをついないで前にすすむ、
砂浜に落ちないようにしながら車のトランクを車の上からあけなければならないその面倒くささなど、細かいとこでサスペンスを作ってくれてます。
いまある条件でなんとかする。という撮影側の気骨も相乗効果で伝わって来る気がします。
とはいえ、全編が緊張感あるかというとそうでもないです笑
死にそうでなかなか死なないやつとか。
もう君は逝く時間ではないのか?
声かけてやりたくなるくらいなかなか死にません。そのあたりは笑わせにかかってるだろと思います。
しかし、ふざけてるのではなくマジにやってる。 だから笑えます。
個人的に好きなところは
各キャラの死に様でした。
みんななんだか生き生きしてます。
死に様だっていうのに笑
待ってましたとばかりに見事に素敵に死んでくれます。
ここも笑わせる感じではなく本気ゆえ、笑えました。(笑っていいのか?)
キーとなりそうなキャラが、それこそくだらない理由で死んだりと意外性があります。
設定の都合のための馬鹿げた行動を取らないところも良かったです。
難点をいえば
一気にテンションが上がるとこはない
とこですかね。
あとナイトシーンはもったいないというか、急に終わらせに来た感がありました。昼間の時間で決着をつけて欲しかったです。
意外性はあるとはいえ、大枠でいうと9割想定内というところです。
たしかに突き抜けたところは少ないものの
個人的にはワンシチュエーションの
奥ゆかしさを味わえて大満足でした。
(この映画を既に観た他の方々のレビューが楽しげだったので鑑賞しました。
教えていただきありがとうございます)