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デスノート Light up the NEW worldのkotchanのレビュー・感想・評価

2.0
TV放送されていたので観てみたものの、正直劇場で観なくて良かったと思った。
ファンの方ごめんなさい。
ファンいるのかな?
やめろっo(`ω´ )o

「ハハッ、やっちまったなぁ」

そんな印象かな。
夜神月とLとの壮絶な頭脳バトルを見事に描き切った前作は、漫画の実写化としては成功した作品だと思っている。
それから10年後を舞台に、勢いのある若手の役者を主要キャストに配した布陣は面白くないはずがない(イヤミな文章)。
ところが、弥海砂役の戸田恵梨香を再登板させデスノートを増やし、人間がコロコロ死んでいく命の軽さも引き継いではいるものの、大して緊迫感のない頭脳戦と面白くもないデスノートの争奪戦では、別作品に思えても仕方がないでしょう。
夜神月(藤原竜也)の映像と音声が意外と多く使われていたのはちょっと嬉しかったりもしたけども、それに比べてL(松山ケンイチ)の扱いがやや雑に感じたのは気のせいだろうか。

《キラを追う刑事×Lの後継者×キラの信者》

前作の構図に重ねた相関関係は割とわかりやすかったけど、終盤にかけてこの構図をイジってほしくはなかった。もっとシンプルでも良かったのでは?
三者の駆け引きや罠の掛け合いがもっと盛り込まれても良さそうなものなのに、デスノートは増えたけれど結局このトライアングルに収束される狭いスケールでの争奪戦ではさっぱり興奮しない。
菅田将暉の実力が全く発揮されない役不足感、吠えてるだけの池松壮亮に何の魅力もなく、彼の抑揚のない長台詞がふんだんに用意されてなければ物足りない。独特な声がちょっぴり癇にさわることがある東出昌大(嫌いではない)の貫禄の無さはいつも通りだったけど、声は不思議と気にならなかったかな(どうでもいい感想)。
戸田恵梨香は今作の方が断然可愛い(好みの問題)。10年も経てばオトナの女を感じるのも当たり前か。映画デビュー作だった前作から考えれば素敵な女優さんになってきたなぁ(*^▽^*) そこそこ出番も多かったので彼女の再登場にはもっと強い動機がほしかったし、結局デスノートに深く関わった者は同じ結末を迎える運命だと提示しているのかとも思ったけれど、あのラストでは整合性がとれない。

永遠に続くデスノートテロを印象付けただけの今作は、つまらない脚本にすっかり失望させられ、有能な若手俳優をうまく生かしきれなかったのが残念でならない。

上映時間は135分、金曜ロードショーの通常時間枠で一体どれだけカットされたのだろうか。"特別版"という名の"縮小版"をTV初放送で恥ずかし気もなく垂れ流すTV局の馬鹿さ加減に辟易する。初放送ならば最低限ノーカットで放送して欲しいし、それが愛じゃなかろうか。かと言ってDVDで見直そうと思えないのが一番悲しいんだけどね(´༎ຶོρ༎ຶོ`)


アーマは好き(*´∇`*)エヘヘ
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