pika

デスノート Light up the NEW worldのpikaのレビュー・感想・評価

3.0
企画の段階である程度の質は決定されているだろう、その予測からいい意味でも悪い意味でも一切はみ出さなかった感じ。あのブームをもう一度、なんつー懐古主義的な意図もありつつ個性豊かな若手の演技派俳優がゾロゾロ出てきて三つ巴したら面白そうだし需要もあるだろうと、何より10年前にもし今の東出くんがいたら…っつー妄想を具現化したい誰かがいたのかもしれない笑(わかるよー、めっちゃわかるよー!!)
ベタなサスペンス展開や後継者だらけな二番煎じ感、オマージュや目配せ以上に前作に引きづられ過ぎている設定や小ネタの応酬など、続編というより二次創作の色合いが濃く、捻りに捻りまくっているのはさすがな感じではあるが目新しさは全くない。全てが原作を踏襲したまま一切枠をはみ出していない。
脚本もスタッフも役者も監督も、皆それぞれが自分の
きる最良の仕事をこなしている。もらった分はキッチリ働いている。だから誰も悪くない。成功したものを繰り返すのは常套手段なわけで、10年前よもう一度!と願った誰だかが企画したこと自体もその責務を負う役割の人が仕事をしただけだ。
ただ誰も遊んでやろうチャレンジしてみようとは思わなかったんだろう、仕事という以上のものを誰もしなかった。いや、企画した時点で誰もそれ以上のことをしようなどと思うまい。やる気出ないと思う。
脚本と演出の目指す方向性がマッチしなかった印象が強く、前半は演出で緊張感を漂わせておき後半で脚本の捻りでアッと言わせたかったんだろうに筋書きをそのまま堅実に演出しているだけなので緊張感は一切漂わずクライマックスの展開が演出的に全く生きていない感じがした。
音楽自体は悪くないんだけど画面に乗ると素っ頓狂な印象で、台詞に反して音量もデカイしケミストリーは悪い方へ作用したようにしか見えず。
目立ったところもなく書き留めておきたいような印象深いシーンもない。それなりの仕事ゆえ最後までスルスル見れるが良くも悪くも突出せず無難な娯楽作を消化したという感じ。