トランペット吹くイーサン・ホーク観たさに鑑賞。
恥ずかしながらチェット・ベイカーについては無知だったけれど、天才的芸術家のクズな闇を描くという内容はよくある話で目新しさはない。
ヘロインアディクトなのはダメ!ゼッタイ!
‥なんだけど、雰囲気にやられる。
ざらつきのあるノスタルジックな画面、陶酔してしまうモダンジャズ、イーサンのジェームズ・ディーンのような儚げな佇まい、絵になるラブシーン…
トランペットはもちろん、しっとりと歌い上げるMy Funny Valentine、マーロン・ブランドばりのささやくような気だるい喋り方がセクシーでグッときた。
イーサン年々深みのある役者になって行ってるなぁ…
チェット・ベイカーの人生は幸せだったとは言い難いけど、映画としては結末までほろ苦くて退廃的なムードがお洒落でツボだった。