何気なく観ていて、あんまり面白くないなぁーっで思っているうちにどんどん引き込まれていった。90分ぐらいの尺の、チェット・ベイカーのある時期のみをピックアップして整理されたエピソードだけで繋ぎシンプルな構成で最大限の感動に結びつけてくれる。
とにかくラストまでに積み上げていく描写とラストシーンをじっくり観せていく、オーソドックスだけども、じっくりじっくり音楽と男と女と、回避し難い宿命とか業とかを濃縮して、映画の時間を楽しめた。
あと、父親役のスティーブン・マクハティがイーサン・ホークに非常に似ていて、且つ、とってもいい味を出していたのと、やっぱり、イーサン・ホークは演技が上手い。
それだけでも、観て良かった。