なかなかの名作なのではないかと思います。
Chet Bakerのことは名前しか知らない状態で観ましたが、充分に楽しめました。(家にレコードあるかと思って探したけどなかった。)
作品としては、どん底の時代のチェットにフォーカスしたことも、架空の人物ジェーンを登場させたことも、 作品を1時間半程度に収めたことも、正解だったのではないでしょうか。
「音楽しかない」状態のチェットにはある種の美しさを感じました。全然羨ましくはないけど。
映像は古いレコードジャケットのような、薄いトーンです。海辺のワーゲンバスも綺麗でした。
終わり方もいいし、Ethan Hawke版『ラ・ラ・ランド』と言ってもいいかも。こちらの方が好きです。