ブルーに生まれついての作品情報・感想・評価

「ブルーに生まれついて」に投稿された感想・評価

Kuuta

Kuutaの感想・評価

3.5
チェットベイカーの伝記映画(と言って良いのかわからないほど自由に改変しているが、嘘が当たり前な彼のキャラを考えたら許容範囲か)。ヘロイン中毒、トランペットが吹けないどん底から再起を図る苦悩が描かれる。

活躍すればするほど薬の誘惑がやってくる。ジャズとは切り離せない暗い側面。

実家の何にもない風景と、その中で少しずつ自分らしさを取り戻す練習シーンが良かった。トランペットとラジオだけを生きる糧に、野望を抱いた若者。音楽以外に生きる意味を見出せなかった。西海岸生まれの白人がマイルスデイヴィスのような巨人に立ち向かい、理想の音楽を求めるには、薬は必要悪だったのだろうか。「カネや女のために吹くな」というマイルスの言葉は痛いほど身に染みていたんだろうが…。

全編で流れるジャズの数々、イーサン・ホークの一生懸命な歌唱、黒人社会の中の逆差別的なプレッシャー等々、1時間半の割にお得な内容。なかなかな良作でした。70点。
megさん

megさんの感想・評価

3.2
あまりジャズは知らないので何とも言えないけれど、マイルスのジャズとチャットのジャズは違うんだけど、シンプルででも心に響くところは魅力的だなと分かる。

でも やっぱり、チャットはダメな奴だよね。ジェーンがいないだけで もう落ちてしまうなんて。

その駄目っぷりをイーサン・ホークが演じている。 体の芯はトランペットしかないみたいな、後は女を愛する安らぎとか甘えとかだけみたいな? それがチャットの魅力に繋がるのか。
イーサン・ホークは 演じてみたかったんだろうな、こんなチャットを。

映像は大変きれい。特に海は素晴らしい。
Peter

Peterの感想・評価

3.2
ええ話やん思ってたら、彼女、架空の人物だった。でも耽美な映像とチェットベイカーの演奏と歌声で、まあどうでもいいやってなる。
好みのタイプの映画だった。
ゆっくりと静かに過ぎていく感じなんだけどもどこか惹きつけられる魅力があった。
チェットベイカーを演じるイーサン・ホークの演技力が素晴らしかった、口で多くを語らず表情で語る。
トランペットとタバコの煙とイーサン・ホークはすごく合うね。
チェットベイカーのブルーに生まれ、ブルーに死んでゆくお話、静謐な秋の夜にぴったりな映画だと思う。
JT

JTの感想・評価

3.9
ブルーに生まれ音楽に出会い
愛を見つけては手放して
音楽と共に消えていった

2019 . 85 - 『Born to Be Blue』

50年代のウエストコースト、ジャズ界で名を馳せ栄光を築いたもののドラッグに溺れ売人に暴行を受け演奏ができない体になるが、ある女性との出会いをきっかけに再起を目指す白人トランぺッター、チェット・ベイカーの転落からの再生を描いた伝記作品

アーティストは最も孤独な生き物だと思う
現代に比べひと昔前の音楽家たちは特にそう
黒人音楽に手を出した白人のチェット・ベイカーもそのひとりでドラッグがその隙に漬け込んだ
白人トランペッターとしてジャズ界で絶頂に達し
ドラッグで刑務所のどん底へと堕ちて
女性と出会い愛を知ってカムバックへ
それでも愛が薬物を断つ理由にはならなかった
チェットにとって愛は希望と発見の源だが楽器のように繊細な彼には不安定なものでもあった
それに比べ音楽はいつでも彼の中に在り続ける
天才がゆえに音楽と愛の2つを同時に手にしておくことはどうしてもできなくて、皮肉なことにその葛藤が深い哀愁を帯びた音楽へなった
ドラッグが身体に巡る度にトランペットの音の1つ1つがチェットの中へと入り込んでゆく
そこから流れる音色には冷めたさと温もりと憂いがあってチェット・ベイカーの人間そのものだ
波に打たれて今にも沈んでしまいそうで
それでも水面に浮かびながら波を送り返す
ブルーに生まれて、そしてブルーに消える
エンドロールに入って初めて全てを受け入れた。

イーサン・ホークの名演に釘付けです。
く

くの感想・評価

-
監督はよく知らないけど撮るのが上手い。話はオーソドックスだけど「ジャズ」「歯」「ドラッグ」の要素の組み合わせはおもしろい。
まこと

まことの感想・評価

3.7
世界の偉人伝 78人目


伝説的トランペット奏者チェット・ベイカーの伝記映画


真実は定かではないけど金管楽器奏者にとっては致命的な挫折と事故を味わったにもかかわらず復帰に必死になっていないところが逆にシブく映った


この映画を観ると彼がいかにマイルズ・デイヴィスとディジー・ガレスピーを意識していたのかというのがよくわかった、同時代を生きた天才トランペット奏者同士で凡人には理解しえない響き合うものがあったんだろう

トランペット一本で栄光を掴み、ドン底に落ち、再度のし上がろうとする姿に心打たれる
おぐり

おぐりの感想・評価

4.0
また 聴いてみたい、ジェリー・マリガンとのセッション。
ジェイン役の女優さん 超 可愛い。
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