暴力的な作品も多いアマチュアポルノ界で働く若い女性たちに密着したドキュメンタリー。
ネットが普及した現代、ポルノサイトの垣根の低さは、ポルノという仕事への抵抗感の低下とイコールになっているらしい。
ネットで募集広告を出すスカウトマンのiPhoneは鳴り止むことがない。
ポルノは絶対に必要なものという理解はあるが、ことの重要さを全く理解していない若い女性が「田舎町から出て行くための手段」「有名になりたいから」と揃って口にし、安易にこの世界に入り込む姿は同じ女性としてかなり心苦しい。
一度ネットに出回った映像は、どんなに後悔したって二度と消えることはない。その恐ろしさを彼女たちは理解しているのだろうか。
彼や親に諭され業界を去るもの、叶わない夢を追い続けどんどん深みに嵌るもの。たった数ヶ月で大きくその道は別れていく。
撮影されてから三年。いま彼女たちは笑っているだろうか。私にはそう願うことしかできない。
