くう

ミモザの島に消えた母のくうのレビュー・感想・評価

ミモザの島に消えた母(2015年製作の映画)
3.3
監督は違うが『サラの鍵』原作者の小説を映像化したサスペンス。

母の真実が語られるシーンは「サラ」であの扉を開けたシーンと同じくらいのショックと悲しみがある。

最終的にはサスペンスというよりも人間物語だと思った。
人間だから罪も間違いも秘密もある。

圧倒的に正しい人など主人公含めて誰ひとりおらず、切ない。残酷。
それでも30年生きて来たしこれからも生きていく。
恐らくあの人もあの人も重さはみんな同じ。

満潮で対岸への道が無くなるノワールムーティエ島のロケーションが素晴らしく、これはスクリーンで見たかったところ。

ストーリー的には、とにかく落ちる…
本当に真実を知った方が良かったのか。開けるべき扉だったのか。
どんより考える。
くう

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