「サラの鍵」原作者の作品の映画化、とくれば観なきゃいけませんね。
今回は、ヒューマン系ミステリーといった感じでしょうか？
美しい島ノワール・ムーティエ。
そこで30年前に母を溺死により失ったアントワーヌ。
二度と会えない愛していた母。
少しでも思い出に触れて取り戻したい。
その思いに囚われ続けるが故に困惑する家族。
妻とは離婚、娘とも距離が出来てきてしまう。
しかし、祖母や父の口から出てくる事はない在りし日の母の姿。
段々と疑念に変わっていく思い。
唯一の理解者でもある妹アガットも疑いの眼差しになっていく。
もう40になり、子供もいるのに母の死という棘が刺さったままのアントワーヌ。
母にこだわり前に進めない彼に、観ている私も「それは流石に…」と思いつつも…
多感な時期に母を失うというのは、私なんかには想像もできない辛さだろう。
ましてや、周りの大人は何も話してくれないとくればなおそらだ。
そんな中、周りの制止も振り切り一人で真実に迫っていくアントワーヌ。
真実を知る痛み。
真実を伝える痛み。
でも、そこから逃げてもさらなる痛みが襲ってくる。
消える事はないなら、向き合うしかないのだ。
ミステリーではありますが、謎自体よりは一人の男が一歩を踏み出す物語です。
そして、絶対にこれだけは伝えなけばならない。
妹のアガット演じるメラニー・ロラン。
只でさえ、大好きなのに…
今回はなんとメガネをかけてるんですけどね…
これが、超絶カワイイ！！！
シリアスな映画なのに、こんな思いでいっぱいの私をお許しください(≧∀≦)
