けーな

ミモザの島に消えた母のけーなのレビュー・感想・評価

ミモザの島に消えた母(2015年製作の映画)
3.7
タイトルのミモザの島とは、フランスのノワールムティエ島のことで、ミモザが咲くことで有名なことから、この別名を持つ。今作は、この島が舞台のミステリー。ミステリーというか、家族の過去を探るヒューマンドラマと言ってもよい。

そして、このノワールムティエ島は、1日に2回、干潮の時に、1時間半だけフランス本土と繋がる海の中を走る道があり、その道は、「パサージュ・デュ・ゴワ」と呼ばれている。今作は、そのパサージュドゥゴアが、鍵となる話。映画の前半は、話の本筋が見えて来ないため、主人公が冴えない男に思えてしまうし、会話下手な家族にイラッと来そうになるが、話が進むにつれ、この家族の過去が分かってきて、なかなか面白かった。最終的に、驚く展開だが、家族、それぞれの立場を考えてみると、それぞれの気持ちも分かる気がして、なんとも切なかった。
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