とものすけ

あなたの旅立ち、綴りますのとものすけのネタバレレビュー・内容・結末

あなたの旅立ち、綴ります(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ローラーの失敗すればいい、それがあるからこそ出来るようになる。失敗したら生きられる。
という言葉は頭でっかちな私に突き刺さった。

作品全体にアナログ感がある。
というのも古臭いというのでは無くて、温かみがあると感じた。
二人の主人公ローラーもアンもある意味で過去と相性がいい。ローラーが広告業界で成功したのは過去であるし、訃報記事のためにローラーが渡した知人リストは過去のものであるし、アンは誰かの記事を書くためにその人の過去を知る。
二人ともレコードが好きでラジオ好き。そして二人とも親子関係に忘れ物というか穴が空いている。
衝突や和解を繰り返して、二人は友情というよりも親子に似た関係性になっていく。
また施設の子であり、ローラーが気にかけているブレンダを含めた三人は祖母、娘、孫のようにも見える。

劇中の音楽はどれも素晴らしくて、登場人物の気分と良く結びついていた。サントラ欲しいな。

マックポテトが食べたくなりました。
とものすけ

とものすけ