このレビューはネタバレを含みます
"個性"
主人公はいわゆる面倒くさい変わり者。
意地っ張りでプライドが高く人を寄せ付けない。
そんな主人公ハリエットが自分の訃報記事への注文をするところから物語は始まる。
自分は割と好きですこういうクレイジーな方。笑
確かに面倒くさいんですけど人間味があるというか。
こういう人って表面だけみると面倒くさいし関わりたくないんですけど、関わってみると思っている以上に共感を覚えたり学んだり刺激を貰ったりするものです。
それは記者のアンも感じたでしょう。
物語も中盤。
娘がハリエットに向かって「お母さんは私と同じ強迫性人格障害なのよ」というシーン。
それを治そうという娘に「私は私でしかない」という。
完璧主義=妥協がしたくない。素晴らしいリフレーミング。笑
そうなんですよね。確かに自らが悩みを抱え生きにくくなったら、その治療や障がいについて知ることは必要だと思います。でも何でも障がいだの治療だのと言ってしまうのはなんだか残念な気持ちもあります。
個性でいいじゃないですか。
強みだってあるんだから。
夜の湖に3人で入るシーンが印象的。
自分に正直な一日を送ろう。