本作には幸せな人生を送る秘訣が詰まっており、名言のオンパレードが心に響く。大女優シャーリー・マクレーンが我が道を行く強気な女性を貫禄たっぷりに演じる。彼女は自分が死んだときの訃報が納得いくものであってほしいと思い、自らの訃報を委託する。委託された若い女性は家族、知人に彼女の良かった所を聞いて回るが、誰もが口を揃えて「彼女は最悪だ」と言い放つ。そんな彼女の印象は自分勝手、わがままで傍若無人な手に負えないクソばばあ。と当初はなるのだが、その生き方は決して道を踏み外したものではなかった。彼女自身気付いていなかったが、自分らしく堂々と生きることはとても素敵なこと。そうすることでより良く生きられるし、他の人にも良い影響を与えることになる。アマンダ・セイフライド演じる若いライターと出会うことで彼女自身がそのことに気付き、周りも影響を受けて素敵な人生を送れるようになるという話。この世の中、何かに妥協して生きている人が大多数だと思う。才能がない、お金がない、時間が無い、勇気がないと何かにつけて妥協してしまっている。しまいには世の中のせいにして。そんな自分に卑屈になり、毎日うだうだと不満を抱えて生きている。そんなみんなへ向けてのメッセージとなる本作。幸せな生き方の教科書みたいな映画。公開直後から評価が高く、なるほどなと思える素敵な作品だった。こりゃもう実践あるのみ！ですね。
