このレビューはネタバレを含みます
きっと、自分の命が
なくなるタイミングは
自分でわかるのだと思う。
飼っていた動物たちも
みなそうだった。
もう立ち上がる力は
残っていないはずなのに、
突然スッと立ち上がり
誰にも見られない場所へ
移動して亡くなるのだ。
心配をかけないように
悲しませないように。
彼らがくれた最期の
思いやりだったのだろう。
おばあちゃんが亡くなる寸前、
そっと自分の部屋へ向かい
キレイなスカーフを身に纏った。
そして、大好きな人たちと
幸せな時間の中で
そっと亡くなった。
彼女らしい最期の迎え方だった。